雲の上を歩いてきましたよー!
3連休は今シーズン初のテント泊を予定していたのですが、金曜日夜の時点で3日間の天気がいまいち安定しない。 連休の後半に天気が良くなる可能性に賭けようかとも思ったのですが、比較的降水確率の少ない土曜日にとりあえず日帰りで歩くことにしました。 天気が良くて体力が残っていたら月曜日も歩けばいいや。 行先は仙丈ヶ岳。 花の山。南アルプスの女王と呼ばれている山です。 仙丈ヶ岳(長野県伊那市)3032m 2016年7月16日 仙丈ヶ岳日帰りのネックはバスの時間です。 マイカー規制となっているため、仙流荘がある戸台からバスに乗って登山口がある北沢峠へ移動しなければなりません。 最終のバスは16時。 亀な私たちは始発のバスに乗りたい。逆算して岐阜を3時過ぎに出発しました。 ところが! なぜか私はこのバスの始発時刻を見間違え、本当は6時5分発なのに6時15分発(戸台大橋の方)と思い込み、さらに岐阜から仙流荘までのアクセスは休憩込で3時間弱なのに、始発時間(しかも間違えている6時15分)からきっちり3時間前の午前3時過ぎに出発してしまったのでした。 きっちり3時間前って、準備する時間ないやんか( ・∀・;) バスの時間も逆算も間違えたわ。 5時45分頃に、バスの始発時刻とナビの到着時刻がほぼ同じであることに気づき大慌て! もしバスに間に合わなかったらという想定を考えながら、とりあえず向かって到着したらば・・・ すごい行列ーー!! 始発が前倒しになっているのかいないのか分からなかったのですが、チケットを購入してトイレを済ませて朝ごはんのおにぎりを食べてもあり余るほどの時間がありました。 待ち時間は睡魔との闘い・・・立ったまま寝そうになるほど意識が朦朧としてきました。1時間ほど経ってようやくバスに乗ったのですが、「寝れるー!」という期待に反し、補助席&山道でまったく眠れず、ぼんやりとした頭で北沢峠に到着しました。 みなさま、バスの時間は間違えないように・・・あと、バスでの仮眠は期待しない方がいいです。 しないか。 当初の予定よりも1時間遅れです。 お互いに夏山が始まったばかりで体力に自信がありません。 こりゃー山頂は無理だな!! ひとまず目標を小仙丈ヶ岳とし、撤退時間を13時と決めて行けるところまで行ってみることにしました。 8:00 北沢峠を出発。 比較的緩い登りから始まります。 あたりは真っ白ですが暑くなくていい感じ。 整備された広い道を気持ちよく歩いたら5合目に到着。 ここから小仙丈ヶ岳まで一気に登りつめていきます。 標高も上がってくるので辛いところですが、先週乗鞍岳を歩いたおかげか呼吸も体も思ったより楽でした。 夏山の一発目に、ああいう“行程は楽だけど標高がMAXに高いところ”を歩くのって効果的かもしれません~。 森林限界地点を超えると急にガスが晴れてきました。 青空!! このあたりから花もちらほらと。 さすが花の山です。ちょうど良いタイミングで来れたかな♪ ガシガシと前を行くハイカーの背中に叱咤激励されながら登っていきます。 叱咤激励されたそばから、すでに振り向いちゃったりして・・・雲の中から伸びるトレイルを見て感動。 雲を抜けるって本当にこんな感じなんだ。しかも飛行機とかじゃない、自分の足で雲の上に出るなんてなかなか無いよね。 背後の黒い影は甲斐駒ヶ岳。その姿はまだ雲の中でもったいぶっていますが、左手に見える北岳はくっきりと姿を現していました。 カッコイイ~♪いつかあそこにも行かなくちゃ。 ぐんぐんと高度を上げていき 10:30 小仙丈ヶ岳到着! 北岳が丸見え! 奥にはほんの一瞬富士山も見えました♪ そして仙丈ヶ岳へ続くトレイルはのびやかに続いています。 めちゃくちゃ綺麗。 北岳や仙丈ヶ岳のカールを眺めながらまったりしたかったのですが、あとからあとから登ってくるハイカーで小仙丈ヶ岳は大賑わい。まったく落ち着くことができないので、のんびり山頂まで向かうことにしました。 振り返った小仙丈ヶ岳は満員状態。 いい眺めですからね~。お尻に根っこ生えますよね。 ここから山頂までコースタイムは1時間弱。休憩時間を含めても余裕ができましたが油断は禁物です。 「今までのペースからすると、1時間もかからないよ、きっと」という呑気な仲間の言葉を一蹴。 多分コースタイム以上かかるから予定どおりの到着になるよ。 だってお花咲いてるし。 緩い稜線に見えるけど、まだまだ登るし。 大体こういうのって、どこかが早くても最後は帳尻が合うようになってるんですよね。 さっきは穂になっていたチングルマも、この辺りでは綺麗に咲いていました♪ 見降ろすと仙丈小屋の姿。 ここまで来たらあと少し。なだらかな稜線をのんびり歩いていきます。 もったいぶっていた甲斐駒ヶ岳もついにその姿をお目見え! 雲の中から現れた軍艦みたい。いかめしいなあ。 甲斐駒ヶ岳は一度ガスガスの中を登ってからずっとリベンジしたかったのですが、もうどっちでもいいかなと思ってしまいました。見る方が好きかも。紅葉の時期に一番近くで見れる山に登ろうかな♪ 12:10 仙丈ヶ岳山頂到着!! 結局コースタイムどおりの到着でした。稜線歩きはやっぱり時間がかかります。 それほど広くない山頂はハイカーでごった返していましたので、仙丈小屋方面へ少し下った場所で小休憩。 ちょっと手抜きのスイーツタイム。最近チーズタルトにハマっています♪ 軽く食べてから仙丈小屋へ。 涸沢を思い出させる景色を眺めながら下山の準備をします。 稜線にはハイカーの姿。 私ももう少しのんびりしたかったのですが今日は日帰り。バスの時間までに下りなければなりません。 13:00 下山開始です。 小屋からまた稜線に戻るべく登り返します。 通常は仙丈小屋からまっすぐ下る馬ノ背コースで下山することが多いのですが、最終バスにどうしても乗らねばならない私たちは短時間で下れる方を選びました。 そうそう。小屋からひと登りと、小仙丈ヶ岳までのもひと登りあるんだよね。 下山の登り返しは地味に辛い・・・。 隠れてしまった甲斐駒ヶ岳を最後に見納めて、私たちも雲の中へ。 暑さが辛い午後の時間帯はガスの中だったので熱中症の心配がなくて良かったです。 15:20 久しぶりのロングコースに両膝が悲鳴を上げましたが、なんとか無事に下山! トイレを済ませてバスの待合所で座っていたら、すぐに臨時バスを出してくれるとのことで15時半に乗車することができました。がんばって早めに下山してきて良かった! 乗り込んだバスは背もたれが頭までカバーするタイプ(行きは背中の真ん中までしかなかった・・・) 座った瞬間にもう爆睡です。ハッと目が覚めたときに、状況が把握できないほど熟睡してしまいました。 16時過ぎに駐車場へ到着し仙流荘で汗を流してから、のんびり岐阜へ♪ 乗鞍岳に続き、2回目の夏山。 まったく歩く自信がなかったのですが(なのに当初はテント泊しようとしてたなんて私バカ)、そこそこ元気に歩くことができたのは去年までの体力が残っていたからかな。 ガスガスで何も見えないだろうなあと期待ゼロだった仙丈ヶ岳は予想を裏切って大快晴! ソロだったら前日の天気予報で止めちゃってただろうなあと思うと、今回も「GO!」をしてくれた仲間に感謝です♪ 結局、連休残りの2日は意外とダメージを受けた体を休めることに費やされ、元気に歩けたと思っても体はまだ鈍っていることを実感。 まあ、私の山シーズンは9~10月がメインなので、それまでになんとかなればいいかなとのんびり行くことにします。 また、どこかの雲の上へ♪ 今週末もどこかに行きたいな~♪♪
by asaasa32
| 2016-07-19 23:46
| 山歩記録
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