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黒部五郎岳 ~折立から新穂高へ縦走!~ 1日目

激混みの北アルプスに突撃。
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シルバーウィークの洗礼を受けました。






黒部五郎岳のカールは超絶に美しい。

太郎平小屋からのトレイルは雲ノ平よりも魅力的。



そんな噂を聞いたのは数年前のこと。


それ以来、時折地図を広げては、いつか行く日のことを夢のように思い描いていました。

去年、鷲羽岳へ向かう途中で初めてその姿を間近で見て、果てしなく遠いと思っていた黒部五郎岳がグッと身近に迫ってきたのです。


「来年はあそこだ」

こっそりと心の中で決める。
誰かに言ってしまうと叶わない気がして、夏に入るまでは内緒にしておきました。


ルートはどうしようか、何泊にしようか。


当初は一人で歩く予定だったので、折立から入り雲ノ平を合わせてぐるりと一周しようかと思ったのですが、急遽山仲間と2人で行けることになり計画はもう少しステップアップ。

交通費を折半できることから、折立から入り新穂高へ抜けるという夢の縦走にチャレンジすることになりました。


3泊4日のテント泊縦走のお話です!はじまりはじまり~!!




黒部五郎岳(富山県富山市、岐阜県高山市)2839m
2015年9月19、20、21、22日



****1日目の行程****
2015年9月19日
折立から薬師峠キャンプ場へ
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2時半にに岐阜を出発する予定が、なんと仲間の寝坊(←!! でもまあ想定内)で20分遅れのスタート。
ハラハラしつつも車をぶっ飛ばし、なんとかタクシーの予約時間までに鍋平無料駐車場へ到着。

駐車場はすでに満車で隅っこの邪魔にならない場所に滑り込みセーフで停めることができました。
慌しく準備したので写真は撮れませんでしたが、かなり広く整備されていた無料駐車場に車と人が溢れかえっていることに、これから先の山の中はどんな風になってしまうのか少し怖くなったのでした。

5時半、新穂高から折立の登山口へタクシーで移動。
そのまま車内で少し睡眠をとり、有峰湖あたりで目が覚めたときにはなんと小雨が降っていました。

低く垂れ込めるガスで辺りは真っ白。
結局登山口に到着するまで変わりなく、小雨の中、カッパを着てのスタートとなりました。

7:50
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記念すべき1枚目がこんな写真って・・・(笑)

以降雨のため、しばらく写真はありません。
今回いつものカメラではないうえに、予備バッテリーを忘れるという痛恨のミスを犯してしまいましたので、いろいろ設定を弄ることもできず写真は本当にイマイチでございます・・・。


折立登山口からのトレイルは、とても整備されていて歩きやすい。
たまに平坦な箇所もあり一息つきながら歩けます。





いろいろとご褒美を詰め過ぎたおかげで登り始め30分ほどから肩が痛くなってきてしまいました。


今回の装備はおそらく過去最高の重さ。

私を追い抜いたオトーサンに顔をまじまじと見つめられ、「小屋の人?荷揚げしてるの?」と言われるほどザックが膨れあがっていました。

いえ、多分私がチビなのでデカク見えるだけだと思います。

「あ、そうなの。20kgくらいあるんじゃない?」

そんなまさか!

予想は16kgくらい。
それくらいでヘロヘロになってしまうヘナチョコです。
最近はあえてザックの重さを計らないようにしているのですが(知ってしまうと途端に担げなくなる)、今回縦走というチャレンジをするならば、もっとシビアに重量制限するべきだったな。

「頑張れよ~」と去って行くオトーサンの背中を見ながら、そんなことを考えて後悔したのでした。


大量の汗と雨で顔もびちょびちょ。

少しでも喋るとこれ以上無いほど心臓がバクバクしてしまい苦しくなってしまうのでひたすら無言で登っていきます。



ドシャ降りではないけれど雨もずっと降っている。

まだ2時間も経っていないのにこの辛さ。

こんなんで4日間なんて歩けない。



もう帰りたい・・・。

帰りたいって言おうかな。

とりあえず太郎平まで行って、明日下りたいって言おうかな。


こんなに弱気になったのは初めてです。
見かねた仲間が「何か持つよ」と言ってくれたので、一旦ザックを下ろして休憩することにしました。
キノコ等の軽めの食材とペグを託す。

ついでにご褒美として持参した麩饅頭を頬張る。

ふわふわの生地に上品な甘さの餡子が口の中に広がったとき、ホッと安心感が広がって少し周囲が見えるようになってきました。

美味しい・・・ちょっと頑張れそうな気がしてきた。
よし、荷物を減らすには食べるしかない。食べて食べて食べまくりながら登ろう!
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少し道が開けてきてうっすらと明るくなってきた空が見え始めました。
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ちょうど雨もあがったようなので、カッパを脱いで少し休憩。


「太郎平小屋までは、最初の1時間半が辛いけど後は木道でダラダラと歩くだけだよ」


前回北穂高岳で仲間から聞いた嬉しい言葉。
木道が見えてからは、この言葉を励みに登るのですが・・・
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緩くもなく厳しくもなく微妙な斜度のジャリゴロの歩きにくい道で、視界も悪いしちっとも進んでいる気がせず、ハッキリ言って全然ダラダラじゃない。


適当なコトを言ったな!


心の中で叫びながら、のろのろと登っていきます。
折立から入るハイカーは皆健脚でどんどん抜かれていく。途切れることがないハイカーの流れを見て、テント場が少し心配になってしまいました。

鍋平の駐車場の次に心配なのがそれ。

まだお昼前だし大丈夫と自分に言い聞かせて、二度目のご褒美タイム。
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これらのせいで重いんだけども、でもこのおかげで助けられているのも事実・・・バランス、難しいな。
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ついに前方に小屋が見えました。
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12:30
太郎平小屋到着!
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小屋で計画書を提出してから、ここから20分ほど先の薬師峠キャンプ場へ向かいます。
東側にうっすらと稜線が見えたときに気持ちが明るくなりました。
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見えなかったけどそこにいるんだ。
辛すぎて今までどこを歩いているのかピンと来ていなかったのに、かすかに見える稜線で、そうだ山に来たんだ。あれを見に来たんだと思い出しました。
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ほどなくしてキャンプ場に到着し、平らな場所を選んで設営し着替えたら「はあ~」と大きな溜息が出ました。


明日がどうなるにしろ、今日はもうこれで歩かなくてもいい。



ああー!辛かったーー!!


もう帰ろうかと思ったことも、あまりの荷物の重さと登りの辛さに「やっちまったか」と思ったことも今はとりあえず置いておいてノンビリしよう。
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濡れたものを干してお昼ご飯♪
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本当は3日目の夕食に予定していたトマトとバジルのパスタをお昼ご飯にチョイス。
食べて食べて荷物を減らす作戦です。トマトの酸味が疲れた体に沁みました。

食後に、テントの受付に行き、水を汲んでトイレに行って、しばしお昼寝。
続々と到着するハイカーの声を聞きながら意識を失うように眠りました。


17時前に目が覚めて、もぞもぞと外に出てみると、周囲はテントの海!
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すごい数のテントが張られていて足の踏み場もないくらい!!張り編がトラップのようになっていました(笑)
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雲ノ平方面の山々が見え隠れするのを眺めながら
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自家製梅酒をチビチビと飲みながら、アスパラを焼いたりワンタンスープを作ったり・・・まったりと過ごします。
メインの親子丼を食べたら歯を磨いて19時には再びテントの中へ。


いよいよ明日は黒部五郎岳へ挑みます。4日間の中で一番しんどい行程のはず。



本当に歩けるのかな。

途中で疲れてしまっても、黒部五郎岳を乗り越えて小屋まで下るしか道はない。



何度も何度も地図を見ながら溜息をつきます。



「大丈夫。きっとなんとかなるよ~」


なんとものんびりとした仲間の言葉に、心配しすぎな自分が馬鹿らしくなってしまいました。



そうだよね、きっと大丈夫。



シュラフに潜り込んで、おやすみなさい。



2日目へ続く。
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by asaasa32 | 2015-09-25 01:04 | 山歩記録 | Comments(10)
Commented by hibikorekouji2 at 2015-09-25 20:48
縦走、私にとっては夢の言葉です。
しかもテント泊♪
テント泊は無理だと思うけど、いつの日か私も縦走なるものをしてみたいです。
2日目が楽しみです^^
Commented by mikko at 2015-09-25 21:00 x
凄いテントの数!
密度でいったら涸沢以上ですね。
でもこのテント場はトイレが綺麗だった記憶が・・・
今年のシルバーウィークのように長いお休みが無いと歩けないルートですから良いチャンスでしたね。
お天気も回復してくるでしょうから今後のレポが楽しみです。
トマトとバジルのパスタが美味しそう~
Commented by lili at 2015-09-25 21:21 x
お久しぶりです。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
私も昨年秋の鷲羽岳で見た、綺麗な薬師岳が気になって、この20日から22日の2泊3日で薬師岳と北ノ俣岳に行ってきました。
薬師峠に20,21日に連泊しましたが、テント場管理人のおじさんが、asaasa32さんが泊まられた初日は、300張、400名とおっしゃっていました。20日はもう少し少ない状態でしたよ。
北ノ俣岳まででしたが、太郎小屋から黒部五郎岳に向かう道はたいへんすてきなところですね。
続きを楽しみに、次回はそのルートをぜひ歩いてみたいと思います。
Commented by ぼの at 2015-09-26 08:53 x
縦走、チャレンジしましたねえ♪
私もしたいのですがシルバーウィークなど長期連休はいつも仕事なので、中々実現できません。
いつかは挑戦してみたいと思います。
さてさて、二日目以降のレポが楽しみです。

追記、私のほうは先日一泊で燕岳に行ってまいりました。
Commented by asaasa32 at 2015-09-28 16:23
hibikorekouji2さん、こんにちは!

私も夢だったテント泊縦走を自分が達成するとは思いませんでした。
すごく辛かったけれどすごく楽しかったです!

ぜひぜひ、いつかチャレンジしてみてください♪
そのときは山小屋でのんびりと・・・がオススメです(笑)
Commented by asaasa32 at 2015-09-28 16:35
mikkoさん、こんにちは!

今回どのテント場もすごい密度でした・・・。
足の遅い私たちが、平らなところに張れたのは奇跡だったような気もします。

雨は初日だけでした♪涸沢の方は降らなかったんですよね、近いのに違うんだなあと驚きました!

やっと2日目アップしましたので暇つぶしにご覧くださーい♪
Commented by asaasa32 at 2015-09-28 16:43
liliさん、お久しぶりです♪

おおっニアミスだったのですね~。
黒部五郎岳までのトレイルはとても素敵でした。登っているときは無茶苦茶大変なんですけど、その辛さはもう忘れちゃって、また歩きたいなあなんて思っています(笑)
ぜひ来年歩いてみてください♪

300張400人!あのキャンプ場にそんなに張ってあったなんてビックリです!
Commented by asaasa32 at 2015-09-28 16:45
ぼのさん、こんにちは♪

今回は挑戦でした~。
無事終わりホッとしています!そして思い出すのに苦労しています(笑)

縦走ってまとまった休みが必要なのでなかなか大変ですよね。
でもいつか、ぼのさんの縦走記を楽しみにしてます!

燕岳のレポ、週末に途中まで拝見してたんですよ!
またゆっくり読ませていただきますね♪楽しみです♪♪
Commented by taka at 2015-10-04 10:24 x
こんにちは。
まずはタクシー。
ここに引っ掛かりました(笑)
お金かかりますよね?
一人での登山の僕には絶対無理です。

雨は体力とやる気を無くすのでやっぱり初日は晴からスタートしたいですよね。
テント半端ないですね。
僕なら隣が気になって寝れないですよ。

ここは行った事ないので先こされましたね。
また参考にさせてもらいますので。
一日目ご苦労様でした。
Commented by asaasa32 at 2015-10-05 20:21
takaさん、こんばんは!

ふふふ、takaさんは引っ掛かるだろうと思ってましたよ(笑)
一人だったら私も無理ですが、なんとか二人だったので思い切りました。新穂高と折立間の電車やバスの交通費はそこそこかかりますので・・・。

初めての縦走で不安と緊張の中の幕営だったので、同じようなハイカーがたくさんいるということが安心感につながっていたような気がします。
でもトイレ事情はもうカンベンですね~(汗)

折立からの道はとても歩きやすいと思います。私も来年は薬師岳を目指します♪
takaさんもぜひ候補にどうぞ!!
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